2012年03月22日

そこに手放しが見える(2)

みなさん、こんばんはわーい(嬉しい顔)
本日もご覧いただきありがとうございます。

今日は前回(そこに手放しが見える)の続きです。

・・・・・・・・・・

えっ?

何が起きたのかも分からないまま、体は階下へ向けて
落ちていきます。

こんなときは思考よりも体が勝手に反応します。

まずは中間地点あたりまで落ちたところで片足をついて、
体勢を整えつつ階下へ着地、ショックを逃がすべく
前方へぐるんと回転して止まりました。

ふっとわれにかえり、上を見てみると、F君がこちらを
見て「あっはっは、あせってやんの!!」と笑っています。

この事件のあと、僕のF君を見る目が変わりました。

それまで仲の良かったF君との信頼関係は、ますます
強くなりました。

そうです。僕はそれまで以上にF君を信頼するように
なったのです。

こう言うと不思議に思われるかもしれませんね。

確かに、「F君が僕を階段から突き落とした」という
部分だけ切り取ってしまうと、F君が悪者になって
しまいます。

さて、ここから話を進める前に、F君の人となりを
説明する必要があります。

彼は、中学時代の悪友とも言うべき存在です。
年初の誓いが「今年もいっしょに悪さをやろう」
みたいな、中坊によくありがちな関係です。

悪さと言っても、自習になると体育館にくりだして
遊んでいたり、無免でバイクに乗ったりと、たわいの
ないことをやっていただけで、陰湿ないじめを
するようなことはありません。

実際、F君はスポーツ万能、喧嘩はめっぽう強く、
ギターの腕前もかなりのもので、おまけにルックスも
なかなかと、おおよそもてる要素をいくつも
持ち合わせている人気者です。

特にスキーの技術は卓越しており、彼がスラロームで
見せるダイナミックなスタイルにはほれぼれしました。

湿った重い雪質の、コントロールがむつかしい
コンディションでも、旗門で設定されたコースを、
最速のライン取りで、イメージ通りにトレース
するところは圧巻でしたね。

ところで、一歩間違えば傷害事件に発展しかねない
ようなことをされたのに、どうして僕とF君の
関係は良好だったのでしょうか。

それは、F君が僕のことを信頼していたからです。

つまり、「こいつなら階段から突き落としても、
とっさに対応できる反射神経と、危険回避能力が
あるから大丈夫」と分かっていたんです。

事実、彼の毒牙にかかったのは僕だけでは
ありませんでしたが、誰一人として怪我を
しなかったんです。

このことから、F君のいたずらは、無差別に
行われていたのでは断然なく、彼が信頼できると
判断した友達にのみやっていたことが分かります。

もしも僕が、「人を階段から突き落とすのは
悪いことだ」と判断したならば、F君との関係は
険悪になったでしょう。

そして、悪いことをされたという思いが執着心と
なって、ずいぶんいやな気分を引きずったのでは
ないでしょうか。

しかしながら、僕にはF君が悪意をもっていない
ということが分かっていたので、彼のやったこと
が善か悪かではなく、その背景にある動機や
考えに着目することで、彼の本意を理解できた
わけです。

行為そのもの、あるいは目に見えることを
善悪のふるいにかけてしまうと、真意との乖離から
矛盾が生まれ、執着心の基となります。

一方、行為そのものではなく、その行為の背後にある
動機や理念、原理原則などを見抜くことができれば、
執着心とは無縁となるでしょう。

世の中の常識から見れば悪と思われることも、実は
そうでもなかったり、逆に善行と思われることの背後に
悪意が潜んでいることもあります。

本当のことを見抜く能力に磨きをかけることは、
一生の課題です。

人生の最後に「そこに手放しが見える」と言えるよう、
執着心とは無縁でありたいものです。


本日のウエスト=81センチ


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posted by リバウンドゼロ at 22:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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